意匠登録に要求される条件について教えて下さい

特許出願を行った発明に特許が認められるためには新規性、進歩性、等の条件を満たすことが要求されます。意匠登録出願では意匠登録を受けるために次のような条件を満たすことが要求されます。

視覚を通じて美感を起こさせる

意匠制度は物品に施されているデザインを保護するものです。そこで、視認することのできないもの、例えば、粉状物及び粒状物の一単位のように肉眼で形態が判断しにくいものは意匠登録されません。

工業上の利用性

意匠制度も特許制度と同じく産業の発達を目的にしています(意匠法第1条)。そこで、意匠登録出願に係る意匠(デザイン)が施される物品は、工業的(機械的、手工業的)生産過程を経て反復生産され、量産されるものであることが要求されます。絵や、彫刻のような純粋美術に属する著作物は意匠権では保護されません。

新規性

意匠制度も特許制度と同様に人間がその頭の中で考え出す創作を保護するものです。そこで、意匠登録出願の時点で、登録を求めている「意匠に係る物品」のデザインとしては、世界中でだれにも知られていなかったし、登録を求めている「意匠に係る物品」のデザインとして世の中で知られていたものに似ていない、という新規性が要求されます。
「登録を求めている『意匠に係る物品』のデザインとして世の中で知られていたものに似ていない」という条件は、意匠制度に特有なものです。意匠権の効力の及ぶ範囲が、同一の意匠だけでなく、似ている意匠にまで及ぶところから要求されています。
なお、特許制度の発明と同じく、創作者、意匠登録を受ける権利を有する者の行為に起因して新規性を喪失した場合などでは、その後、12カ月以内に所定の条件を満たす意匠登録出願を行うことで「新規性喪失の例外」を受けることができます。

創作非容易性

特許権で保護する発明では、特許出願前に世の中で知られていた技術・発明に基づいて簡単・容易に考えつくことができた発明は進歩性が欠如しているとして特許になりません。
意匠では、登録を求める物品のデザインが、意匠登録出願前に世の中で知られていたデザインに基づいて簡単・容易に創作できる程度のレベルであるときには、創作性の程度が低い、として意匠登録されません。

先に出願が行われている意匠の一部と同一又は類似でない

審査を受けている意匠登録出願よりも先に出願が行われ、登録になった意匠の一部と同一又は類似する意匠は、意匠登録を受けることができません。新しい意匠を創作したものではないためです。

先願主義

同一の発明については一日でも先に行われている特許出願に対して特許権が付与される特許制度の先願主義と同様に、同一又は類似の意匠について二以上の出願があった場合、最先の意匠登録出願人の出願のみが登録となります。
その他、一意匠一出願(意匠登録出願は一意匠ごとに行わなければならない)、等の条件が要求されます。

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