審査期間は平均14.1か月、FA期間は平均9.3か月(2018年版)

〜「特許行政年次報告書」2018年版

特許庁は、「特許行政年次報告書」2018年版をこのほど公表しました。今回は、この中から注目される主な項目を取り上げます。

【出願件数】

特許出願件数は、2008年以降漸減傾向で推移していましたが、2015年以降横ばいで推移し、2017年は318,479件で、2016年よりも微増(0.03%増)。

国際出願(PCT 国際出願)の件数は、年々増加しており、2017 年は 47,425 件(前年比 6.6%増)と過去最高となりました。

意匠登録出願件数は、2009 年以降多少の増減を繰り返しながらほぼ横ばいで推移しており、2017 年は前年比 3.5%増の 31,961件。

商標登録出願件数は年々増加しており、2017年は前年比18.0%増の 190,939件と過去10年間では最高となりました。

【審査期間・FA期間】

2017年度の特許の「権利化までの期間」(標準審査期間)は平均14.1か月。「一次審査通知までの期間」(平均FA期間:審査請求日から一次審査通知までの平均期間)は9.3か月。

2017 年度の商標の権利化までの期間は平均 7.7か月。出願から一次審査通知までの平均FA 期間は 6.3か月。

2017 年度の意匠の権利化までの期間は平均6.7か月。出願から一次審査通知までの平均FA 期間は5.9か月。

【特許審査実績】

2017年の一次審査件数は239,236件。特許査定件数は183,919件、拒絶査定件数は60,613件、特許登録件数は199,577件。2017年の特許査定率は、74.6%(前年比1.2ポイント減)。

【特許出願・審査請求・特許登録等】

特許出願件数は近年漸減傾向であるものの、審査請求件数はほぼ横ばいを維持しています。特許出願件数に対する特許登録件数の割合(特許登録率)は増加傾向にあることから、出願人が特許出願にあたり厳選を行うことが浸透し、企業等における知的財産戦略において量から質への転換が着実に進んでいることが窺えます。

【審判請求・異議申立の動向と審理動向】

・2017年における特許の拒絶査定不服審判の請求件数は、18,591件。

前置審査(拒絶査定不服審判の請求と同時に特許出願の明細書・図面等の補正がされた場合に、その審判の請求を審査官に審査させる制度)の結果を見ると、拒絶査定を取り消して特許査定される件数(前置登録件数)の全体に占める割合は、2010年以降、6割前後で推移しています。

2017年における特許の異議申立件数は、1,251件。特許の無効審判の請求件数は161件。

・2017年における特許の拒絶査定不服審判の平均審理期間は、12.6か月。特許異議申立の平均審理期間は、7.2か月。特許・実用新案の無効審判の平均審理期間は、10.6か月。

「特許行政年次報告書」2018年版

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